Hemorrhoids & Anal Disease

痔(じ)の治療|いぼ痔・切れ痔・あな痔

痔は、日本人のおよそ3人に1人が経験するといわれる、とても身近な病気です。「恥ずかしい」「そのうち治る」とためらううちに悪化してしまう方も少なくありません。茅ヶ崎信愛クリニックでは、外科専門医である院長が、痔の診断から日帰り治療まで対応しています。

About

痔とは、どんな病気でしょうか

肛門は、便やガスがもれないように、ふだんはしっかり閉じています。それを支えているのが、肛門の内側にある血管の豊富なやわらかい組織(肛門クッション)と、まわりを取り囲む筋肉です。ここに強い負担がかかり続けると、血流がとどこおって腫れたり、皮膚が切れたり、細菌が入り込んだりします。こうして起こる肛門まわりのトラブルをまとめて「痔」と呼びます。

つまり痔は、体質だけの問題ではなく、排便の習慣や日々の姿勢の積み重ねで起こる病気です。だからこそ、治療とあわせて生活の見直しを行うことで、再発を減らすことができます。逆に、市販薬だけでしのいで原因をそのままにしておくと、同じ症状をくり返してしまいます。

痔は「年をとってからの病気」と思われがちですが、実際には20〜40代の方の受診も多い病気です。デスクワークで長時間座り続ける方、立ち仕事の方、便秘や下痢をくり返す方、妊娠・出産を経験された方は、特に起こりやすいことが知られています。
Symptoms

こんな症状はありませんか

ひとつでも当てはまるものがあれば、一度診察を受けることをおすすめします。痔は早い段階ほど、薬と生活習慣の見直しだけで落ち着かせやすい病気です。

排便のときに紙に血がつく 便器が赤くなるほど出血した 排便のときに何かが出てくる 出てきたものを指で押し戻している 排便のときに強く痛む 排便後もしばらく痛みが続く 肛門のまわりが腫れて痛い・熱をもつ 下着に膿や汁がつく 肛門のまわりがかゆい・ただれる すっきり出し切れない感じが続く
Three Types

痔は大きく3つに分けられます

ひと口に「痔」といっても、起こっている場所も、原因も、治療法も異なります。大きく分けると、いぼ痔(痔核)切れ痔(裂肛)あな痔(痔瘻)の3種類です。なかでもいぼ痔がもっとも多く、痔全体のおよそ半数以上を占めるといわれています。それぞれの詳しい説明と治療については、各ページをご覧ください。

症状からの見分け方の目安

いぼ痔・切れ痔・あな痔の症状の違い
 いぼ痔(痔核)切れ痔(裂肛)あな痔(痔瘻)
痛み内痔核は少ない/外痔核は強いことがある排便時に鋭く痛むズキズキと強く痛む
出血多い(鮮やかな赤色、ときに勢いよく)少量(紙に付く程度)少ない
脱出・しこりいぼが出てくることがある慢性化すると突起ができる肛門のわきが腫れる
膿・発熱なしなし膿が出る/発熱することがある
主な原因いきみ・長時間の座位・妊娠出産便秘によるかたい便・下痢下痢・細菌感染
治療の中心薬・生活習慣/進行例はALTA療法や手術薬・便通の改善/慢性例は手術手術(自然には治りません)
表はあくまで目安です。実際には複数のタイプが同時に起きていることもあり、ご自身での判断は難しいのが実情です。診察では、どのタイプなのか、どの程度進んでいるのかを確認したうえで治療方針をご提案します。
Causes

痔を起こしやすくする生活習慣

痔の予防と再発防止でもっとも大切なのは、肛門に負担をかけない排便習慣です。治療と並行して、次のような点を見直していきます。

排便時に強くいきむ

いきむと肛門の血管に強い圧力がかかります。便意がないのに長く座り続けることも負担になります。トイレは3分以内を目安に。

便秘・かたい便

かたい便は肛門を傷つけ、切れ痔の直接の原因になります。水分と食物繊維を意識し、必要に応じて便をやわらかくする薬も使います。

下痢をくり返す

勢いの強い便も肛門を傷つけます。下痢は細菌が肛門のくぼみに入りやすくなるため、あな痔の引き金にもなります。

長時間の座りっぱなし・立ちっぱなし

デスクワークや運転、立ち仕事では血流がとどこおります。1時間に一度は立って動く、軽く歩くだけでも違います。

冷え

体が冷えると肛門周囲の血流が悪くなります。入浴で温めることは、痛みをやわらげる意味でも有効です。

妊娠・出産

子宮に押されて血流がとどこおり、出産時のいきみも加わるため、痔が起こりやすい時期です。授乳中でも使える薬がありますのでご相談ください。

飲酒・香辛料のとりすぎ

アルコールは血管を広げてうっ血を招き、刺激物は肛門への刺激になります。症状が強い時期は控えめに。

重いものを持つ仕事・スポーツ

力を入れる瞬間に腹圧がかかります。避けられない場合は、排便習慣を整えることで負担を減らします。

Important

「痔だと思っていたら別の病気だった」を防ぐために

お尻からの出血で、もっとも心配なのは大腸の病気です。大腸ポリープや大腸がん、潰瘍性大腸炎などでも、痔とよく似た出血が起こります。実際に「痔だと思って何年も市販薬を使っていた」という方から、検査で大腸の病気が見つかることがあります。

次のような場合は、早めにご相談ください ・便に黒っぽい血や粘液が混じる/・便が細くなった、残便感が続く/・急に便秘と下痢をくり返すようになった/・体重が減ってきた/・血縁の方に大腸がんの方がいる/・40歳以上で大腸カメラを一度も受けたことがない

当院では院長が消化器内視鏡専門医として大腸カメラ検査を担当しており、肛門の診察から大腸の精密検査まで、一か所で完結して受けていただけます。「痔の治療のついでに、大腸も一度きちんと調べておく」ことができるのは、消化器を専門とする当院ならではの強みです。詳しくはお尻・便の症状のページ、健診で異常を指摘された方は便潜血陽性・検査異常のページもあわせてご覧ください。

Flow

受診の流れ ―― 診察はこのように行います

「どんなことをされるのか分からない」という不安が、受診をためらう一番の理由だと感じています。当院での診察の流れを、あらかじめお伝えします。

1

受付・問診

問診票にご記入いただきます。書きにくい内容は空欄のままで構いません。診察室で直接お話しいただければ大丈夫です。

2

お話をうかがう

いつから、どんなときに、どんな症状が出るのかをお聞きします。お通じの状態やお仕事の姿勢も、原因を探る手がかりになります。

3

診察

個室で、横向きに寝た姿勢で行います。タオルをかけたまま必要な部分だけを確認し、視診・指診・肛門鏡で状態を診ます。数分で終わります。

4

結果のご説明

どのタイプの痔か、どの程度進んでいるかを図などを使ってご説明し、治療の選択肢を一緒に考えます。

5

治療・経過観察

多くの方は外用薬と生活習慣の見直しから始めます。必要に応じて処置や日帰り治療、大腸カメラ検査をご案内します。

診察に特別な準備は必要ありません。浣腸や下剤を使うこともありませんので、思い立ったときにそのままお越しいただけます。お薬を飲んでいる方は、お薬手帳をお持ちください。健診の結果票がある方はあわせてお持ちいただくとスムーズです。
Our Approach

茅ヶ崎信愛クリニックの痔の診療

外科専門医・指導医が診察します

院長は日本外科学会・日本消化器外科学会の専門医および指導医です。手術が必要かどうかの見きわめを含め、専門的な視点で判断します。

切らない日帰り治療に対応

脱出をともなう内痔核には、注射で治すALTA療法(四段階注射法)を行っています。入院の必要がなく、その日のうちにお帰りいただけます。

大腸カメラまで一貫して

出血の原因が大腸にある可能性を、同じ医師が同じ場所で確認できます。別の病院を紹介されて何度も足を運ぶ必要がありません。

プライバシーへの配慮

診察は個室で行い、待合や受付でのやりとりにも配慮しています。「相談しにくい」ことを前提にした対応を心がけています。

かかりつけ医としての管理

便秘・下痢といったお通じの問題や、生活習慣病もあわせて診られます。痔だけを切り離さず、体全体として考えます。

茅ケ崎駅から徒歩5分

茅ヶ崎市新栄町。藤沢市・寒川町・平塚市からもお越しいただけます。お仕事帰りの受診にもご利用ください。

お尻の症状は、相談しにくいからこそ早めに

「このくらいで受診してよいのだろうか」とためらう段階で構いません。診察は個室で、短時間で行います。まずはお電話ください。

📞 0467-82-2554 アクセス・診療時間
FAQ

よくあるご質問

Q痔は自然に治りますか?
軽い症状であれば、便秘を改善したり、長時間いきむ習慣を見直したりすることで落ち着くことがあります。ただし、いぼ痔(痔核)が大きくなって脱出するようになった場合や、切れ痔をくり返して傷が深くなっている場合は、自然に元どおりになることは期待しにくくなります。症状が2週間以上続くときは一度ご相談ください。
Q診察のとき、どのくらい見られるのでしょうか。恥ずかしいのですが。
診察は個室で行い、体の上には常にタオルをかけた状態で、必要な部分だけを短時間で確認します。多くの場合、横向きに寝ていただき、視診と指を使った診察(指診)、必要に応じて肛門鏡での観察を行います。時間にすると数分程度です。「見られるのが不安」というお気持ちは診察前にお伝えいただいて構いません。
Q女性が受診しても大丈夫ですか?
もちろんです。痔は女性にも多い病気で、特に妊娠中・出産後や便秘がちな方に起こりやすいことが知られています。当院では女性スタッフが対応し、周囲に内容が聞こえないよう配慮しています。
Q血が出ましたが、痔だと思って様子を見ていて大丈夫ですか?
出血の原因が痔かどうかは、見た目や症状だけでは確実に判断できません。大腸ポリープや大腸がんでも同じように出血することがあります。当院では大腸カメラ検査まで対応していますので、年齢やご家族の病歴によっては、あわせて検査をおすすめすることがあります。
Q手術が必要と言われるのが怖くて受診できません。
実際には、痔の患者さんの多くは薬と生活習慣の見直しで症状が落ち着きます。手術が必要になるのは一部の方です。また、いぼ痔については「切らない日帰り治療(ALTA療法)」という選択肢もあります。まず状態を確認するだけでも構いませんので、お気軽にお越しください。
Q市販薬を使っていますが、受診したほうがよいですか?
市販薬で症状がやわらぐこともありますが、原因に合っていない薬を使い続けると改善が遅れることがあります。2週間ほど使っても変わらない、あるいはくり返している場合は、一度診察を受けることをおすすめします。
Q茅ヶ崎以外から通えますか?
藤沢市・寒川町・平塚市など近隣からお越しの方も多くいらっしゃいます。茅ケ崎駅から徒歩5分ですので、お仕事帰りにもご利用いただけます。
Supervised by

このページの監修者

小島 正之こじま まさゆき

茅ヶ崎信愛クリニック 院長/医学博士
藤田医科大学 総合消化器外科 客員講師・非常勤講師

  • 日本外科学会 専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会 専門医・指導医
  • 日本消化器病学会 専門医・指導医
  • 日本消化器内視鏡学会 専門医
  • 日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医

消化器外科を専門とし、内痔核をはじめとする肛門疾患の診療・手術に長く携わってきました。肛門の症状は「大腸の病気」と紛らわしいことがあるため、大腸内視鏡検査まで一貫して対応できる体制を整えています。

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最終更新日:2026年9月3日

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